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ディズニー都市伝説|ピーターパンは殺人鬼!?怖い噂の真相に迫る!


ディズニー都市伝説|ピーターパンは殺人鬼!?怖い噂の真相に迫る!ディズニーの大人気キャラクター『ピーターパン』。そんなピーターパンには実は怖い噂が…。なんとあの優しいピーターパンが殺人鬼だというのです!果たしてその真相は?!ピーターパンの都市伝説に迫る!

ディズニー都市伝説|ピーターパンの物語

『ピーターパン』は小さい頃、誰もが一度はこの絵本を読んだこと、読んでもらったことがあるのではないでしょうか?

家や幼稚園、病院の待合室の本棚でよく見かける作品です。

原作はイギリスの作家、ジェームス・マシュー・バリーの戯曲《ピーター・パンあるいはおとなになりたがらない少年》から始まり、小説《小さな白い鳥》、小説《ケンジントン公園のピーター・パン》、小説《ピーター・パンとウェンディ》とあります。

現在では絵本やTVアニメシリーズにアニメ映画、さらに実写映画やミュージカルなど多岐にわたり発表されています。

色々な作家や監督が作品化している中で、当然ウォルト・ディズニーもアニメ化させました。

1939年にアニメ化の権利を取得し制作を開始します。しかし第二次世界大戦の影響で一時ストップしてしまい、1950年に再スタート。そして1953年2月5日にアメリカで公開されました。

そのディズニー版『ピーターパン』はどんなお話か?ご紹介します!

イギリスの都市ロンドンにダーリング一家が住んでいました。夫婦と子供3人、そして愛犬のナナ。長女のウェンディは毎晩ピーターパンのお話を2人の弟に話聞かせていました。

そんなある夜、ピーターパンの話ばかりするウェンディをお父さんが叱り、ウェンディを一人部屋に閉じ込めて出かけて行ってしまったのです。

すると、どこからともなくやってきたピーターパンとティンカーベル。ピーターは奪われてしまった自分の影を探しに来たそう。

突然のことに驚き警戒していたウェンディ達ですが、ネバーランドの話を聞くうちに居ても立っても居られなくなり、ピーターパン達と一緒にネバーランドへと冒険の旅に出たのです!

ディズニー都市伝説|ピーターパンはどんなキャラクター?

ネバーランドに住む永遠の少年ピーターパン。公式設定では12歳で、黄緑色の服と赤い羽根の付いた帽子に短剣を身につけた、正義感の強い勇気溢れる少年。ネバーランドにある隠れ家に住んでいる迷子(ロストボーイ)達のリーダーで絶対的存在。
ヤキモチ焼きの妖精ティンカーベルと共に行動していて、好奇心旺盛なピーターにティンクはよく小言を言っていますね。ウェンディ達の家に自分の影を探しに行ったのも、以前からウェンディが自分の話をするのをこっそり聞きに行っていて、そこを愛犬のナナに見つかり影を噛みちぎって奪われてしまったのを取り返しに来たのです。

ディズニー都市伝説|ピーターパンは殺人鬼!?怖い噂の真相に迫る!

そんなやんちゃなピーターパンですが、明るいイメージとは裏腹に【殺人鬼】だという噂があります。子供達のヒーローに恐ろしすぎる噂があることに驚きました。実際はどうなのでしょうか…

その前に!その都市伝説にはピーターのルーツが大きく関係してきますので、まずはそちらをご紹介します。

最初に発表された小説《小さな白い鳥》の中で「人間は生まれる直前まで小鳥の姿をしている。ロンドンのケンジントン公園の近くで生まれた赤ん坊(後のピーターパン)は、生後1週間の頃自分はまだ小鳥だと勘違いし、窓から飛び立ち公園の中の小鳥達の住む島へと戻ってしまいました。」

「しかし、彼の姿はもう小鳥ではないので小鳥達の仲間に入れません。一度飛び立つと普通の人間でもなくなっている為、中途半端な存在でありながらも島で妖精たちと暮らしていました。」

「ある日、お母さんが恋しくなり妖精達の力を借りて家と戻りました。窓からは赤ちゃんを失った悲しみに暮れるお母さんの姿。それでも彼は迷い、また島へと戻ってしまうのです。」

「しばらくして、今度こそ家へ帰ろう!と思い家の窓まで飛んで行きました。そこから見たのは、新しく生まれた赤ちゃんを抱いて幸せそうな顔をしたお母さんでした。」

これにより母親に見捨てられたと感じ、ショックを受けたピーターは子供の姿で自身の時が止まり成長しなくなったのです。

それが《永遠の少年ピーターパン》の始まりでした。

この出来事からピーターは大人を一切信用出来ず、子供だけの国を作り上げようとしたのです。それがネバーランドの始まりでした。そんなネバーランドに子供達を連れて来てピーターは共に暮らし始めるのですが、連れて来た子供達は普通の子。ピーターとは違い当然そのまま成長して大人になっていきます。

このままではピーター自身が望んだ理想の国ではなくなる…そしてピーターの心情が露わに。原作の小説にもちゃんと記述がありました。訳された内容がこちら。

『成長することはルール違反になる。ピーターは可能な限りすみやかに彼らを間引いていく。』

【間引く】というのもなかなかゾッとする表現ですね。

訳し方にも色々あるので意訳すると、殺していく….という表現を使う方もいるようです。

はっきりと殺人を犯していく表記はありませんが、ピーターが大人に対しての強い怒りと拒絶、そして復讐の気持ちが強く出ている為、【殺人鬼】という都市伝説が生まれたようです。

原作でも濁した表現を使っているので、仲間外れにする、ネバーランドから追い出す、これらも【間引く】内に入るよう思いますし。実際ピーターはどんな方法をとったのでしょうか…

さらに敵対関係として登場しているフック船長とその仲間たち。実は彼らはピーターが連れて来た子供達で、間引かれそうなったところを逃げ延び、ピーターに復讐しようとしている…と言われています。

そして原作『ピーターパンとウェンディ』のラストは、やはりハッピーエンドではありません。

ネバーランドで大冒険をしたウェンディ達、最後はやはり元の世界へと戻ります。そして成長し大人へ…

ピーターはウェンディの事がずっと忘れられず、再びウェンディに会いに行きます。そこで出逢ったウェンディはピーターの大嫌いな大人の姿をしていました。ショックを受けたピーターは、ウェンディの娘のジェーンを代わりにネバーランドへ連れていきます。

しかしジェーンもまたウェンディと同じ道を歩むので、今度はジェーンの子供を連れていくのです。ただ一人大人になれないピーターは、永遠にこれを繰り返していく…

これが原作のラストです。こんなに悲しいバッドエンドとは思いませんでした。
ピーターの行動には何一つ悪意はないのです。単純に純粋に、自分の思い描いた世界を守る為の行動でした。

ディズニー版やその他子供向けの作品では、もちろんこんな内容には出来ないのでかなり変更されています。特に大きな違いは、ネバーランドで暮らしている子供達は歳をとりません。時が止まった子供のままでいるので、当然ピーターに間引かれることもないのです。しかしネバーランドから他の世界(人間界など)へ行くと、その地に居る間は時間が正常に流れ歳をとるのだそう。

ディズニー都市伝説|ネバーランドは死後の世界だった?

赤ちゃんの頃に親から見捨てられたと感じたピーター。亡くなった赤ちゃんや迷子になった赤ちゃんを、妖精達と共にネバーランドへ連れてきたのではと言われています。そういった子達はピーターのようにショックで時が止まっているわけではないので、ネバーランドで暮らしてく中で成長していったのではないでしょうか。

亡くなった赤ちゃんが集まる国、ネバーランドは死後の世界!?という都市伝説が出来上がったようです。

『ピーターパン』の都市伝説から原作について調べていくと、子供に読み聞かせるにはかなりヘビーな内容だということが分かりました。逆に昔こどもだった大人にこそ読んでほしい作品です。

ピーターが本当に【殺人鬼】なのか…自分の目で確かめてみてはいかがでしょうか。